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読書雑感『人生の短さについて』②

まずは印象に残った一節をご紹介♪

運命というのは、不意打ちをくらえば、過酷なものとなりますが、いつも警戒していれば、容易にしのげるものなのです。敵に攻撃されるときでも、油断しているところを強襲されたら、たちまち敗れてしまいます。しかし、戦闘が始まる前から、来たるべき先頭にそなえて準備をしていれば、すぐに隊列と武装を整えて、最も激しい最初の突撃を、容易に受け止めることができるのです。

『人生の短さについて』「母ヘルウィアへのなぐさめ」(光文社古典新訳文庫)

私はいつからか「ポジティブ=良いもの、ネガティブ=良くないもの」という「レッテル貼り」をしてしまっていました。

こういう「A=良いもの、B=良くないもの」というレッテル貼りをしてしまうと、反対の「Aの良くない面・Bの良い面」が見えなくなりやすいです。

レッテル貼りのこうした怖さは知ってはいたのですが、自分が「ポジティブ=良いもの、ネガティブ=良くないもの」とレッテル貼りをしていることに無自覚でした。

今回の引用箇所を読んで「危機に備える」という、ある意味ネガティブな思考を用いる大切さを再発見しました。

ネガティブ思考中心の人で幸せそうに生きている人を見たことがないので、ポジティブ思考をベースにして生きる方が幸せなのかな、と相変わらず思いはしますが、「ポジティブ一辺倒は極めてもろい」とこの春につくづく実感する羽目になったので、上記の引用箇所を自分は胸に刻みます…(´;ω;`)

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